2014年6月26日木曜日

最小の努力の裏で

例えば野球のピッチャーが「最小の努力で勝ちたい」といったとして、
プロのピッチャーであればそれは最小の球数、最小失点で四死球を与えず勝利するということを意味するだろう。そのために猛烈に練習し、相手を研究し、試合に向けてコンディションを高めてくるだろう。しかし万年草野球ピッチャーは少しでも楽な練習をし、弱い相手と当たることを祈るだろう。

プロジェクトマネージャーでも同じこと。
効率よくプロジェクトを完了させたいと誰もが言うが、優れたPMは精度の高いプランを作り、プロジェクト運用ルールを定義し、リスクをコントロールし、プロジェクト全体の効率を高めるために努力を惜しまないのに対し、2流以下のPMは自分の作業量を減らすことを効率と呼ぶ。

最小の努力で成功するには、多大な努力が必要だ。矛盾しているようだが、衆目に触れない部分での努力を惜しんでいては、ここぞという場面で炎上するのは野球もプロジェクトも同じだろう。

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